ゼオライトとは…？
天然ゼオライトは、何百万年もの昔に火山活動で噴出した火山灰が堆積し、地下深くで、固まって形成された天然の鉱物です。 ゼオライトにはたくさんの空洞があり、加熱すると、空洞から空気が沸騰したようにブクブクと出てくるので、沸石（ふっせき）とも呼ばれています。 ギリシャ語の「zeo（沸騰する）」と「lithos（石）」を合わせて、「ゼオライト」と名付けられました。
ゼオライトの構造
ゼオライトには、目には見えない空洞がたくさんあります。このスポンジのような多孔質構造により、多くの有害物質や臭気ガスを吸着することができます。
ゼオライトの効果
脱臭
ゼオライトの無数の空洞は、臭気ガスなどを分子レベルで吸着し脱臭することができます。特に、アンモニアの吸着に関しては活性炭よりも優れた効果を発揮すると言われています。
水質浄化
ゼオライトが、水中のイオン性不純物を取り込み、代わりにゼオライトに含まれている他のイオン成分を放出します。このイオン交換作用により、水を浄化することができます。
吸放湿
ゼオライトは、湿度が高い環境では、空気中の湿気を吸い、乾燥した環境では溜めている湿気を吐きだすことができます。つまり、除湿機のように湿度を一定に保つ働きができます。
土壌改良
ゼオライトの吸着機能によって、土中の窒素・リン・カリウムを吸着し、土壌の改良を行うことができます。また、放射能物質のセシウムを吸着させることもできると言われています。
吸水
ゼオライトの重さに対し、その60～80％の重さの水分を吸収することが出来ると言われています。珪藻土のように、吸水ボードや乾燥剤としても使われています。
暮らしの中のゼオライト
ゼオライトは、とても形成がしやすいのが特徴で、パウダー状、粒状、紙状、糸状、板状、破砕状などに加工することができます。そのため、私たちの生活の様々な場面で活躍しています。
ゼオライトの用途例
猫のトイレの砂・家畜や養殖魚の飼料・農薬の原料・ゴルフ場や園芸などの土壌改良材・重金属吸着材・脱臭材・乾燥剤・建築材料・上下水道の浄化や硬水の軟化・水道水の放射線物質除去・観賞魚の水槽や養殖魚場水の浄化・河川、湖、沼の水の浄化・コンクリート補助材・自動車や発電所、工場から排出されるガスの除去剤など